最近通夜や葬儀の時、弔問客の香典はご遠慮しますとか辞退します等、遺族側からいわれることがあります。このような香典辞退に対して違和感をもたれる方も少なくないのではないでしょうか。
そもそも香典とは、物の不足していた時代における相互扶助的な物として浸透してきました。しかし、現代では生活レベルの向上に伴って、助け合いの必要性に疑問が出てくるような社会情勢になってきているのも事実です。
もちろん、葬儀には、多額の費用が必要なことは否めませんし、助け合うことは、大切なことです。そのような場でもない限り助け合うこともできなくなっているも実情です。しかし香典が気持ちより義務感や周囲の世間体の方を重要視していては、本来の相互扶助からは逸脱した考えとなってしまいます。辞退の意味がマイナス面を表しているとすればそれは問題です。
そのような考えがもとになると、香典返しが「感謝の気持ちの表現」ではなく、「面倒なしきたり」という捉え方になってしまいます。
寂しい限りですが、そのような流れで、「最初から香典辞退すれば、すべての煩わしさから解放される」ということでしょう。
一応、「故人の意志で」とかの名目で辞退は遂行されますが、できれば辞退などせず、香典の意味の原点に立ち返って考えてみるのもいいのではないでしょうか?
会社関係で葬儀の参列者が多く、香典返しの管理も大変になると予測される場合ならともかく、家庭における葬儀の場合、地域性もあると思いますが、簡単に辞退を行うことは、あまり勧められる物ではありません。
ただこの先、将来的に時代が変われば、今は不自然なことも当たり前になるかもしれません。消えていった、その時代における常識は山ほどあります。
自分も、もと勤務していた会社の社長のお父様の葬儀の時、何も知らずに香典を持っていったのですが、香典を受け取らない、辞退するということで、ちょっと不思議に思ったのは事実です。
やはりその場合は、事前に辞退を伝えるべきではないでしょうか?細かい話になりますが、香典包む時間や表書きした香典袋も無になるのですから。それこそ参列者を無視した対応では?とも感じました。
結局、最終的には辞退なしで受け取ってもらいましたが。
辞退する場合は、そのあたりを十分考えて、本当に辞退するのが妥当なのか?よくよく考えて行うようにした方がよいのではというのが自分の考えですね。
周囲がそうしている、時代は辞退なんていうのは、ナンセンスです。
あと、「供花・供物はご辞退させていただきます」と聞いた場合は、手ぶらではなく香典だけ持参しましょう。「ご厚志をご辞退させていただきます」の場合は、香典・供花・供物すべて辞退されています。
ただ会場の様子を見て判断するのも良いので香典だけ一応用意し、会場に伺ったときの様子で判断しましょう。

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